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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2018-09-11-Tuesday 勝毎「論壇」島田晴夫

2018年09月10日 十勝毎日新聞「論壇」欄掲載

世界一のマジシャン 島田晴夫

日本人マジシャンでは誰が一番? 有名なところではMr.マリック?プリンセス天功?それともマギー司郎?昭和40年代だったら、引田天功(初代)が有名だったが、世界のマジック界なら断トツで島田晴夫なのである。

日本のテレビにはほとんど出演していないので一般には知る人ぞ知る存在であるが、私は高校生の時にテレビで島田晴夫の鳩出しの演技を見て憧れ、プロマジシャンになりたいとの願望を持ったのであった。まさに雲の上の存在であったが2004年には帯広に招聘(しょうへい)してマジックショーを開催したこともある。

今年7月にNHKのBSプレミアム放送で3時間にわたって放送されたマジック特番で、アメリカのロサンゼルスにある「マジック・キャッスル」というマジックの殿堂のステージに歴代一番多く出演したマジシャンとして紹介されていた。世界ナンバーワンのマジシャンに授与される「マジシャン・オブ・ザ・イヤー」を1974年に日本人として初めて受賞している。78歳であるが今もって現役で活躍しているレジェンドである。

現在はロサンゼルス在住の島田師が、今年8月に直接私の携帯に「10月末に訪日するがその際にマジック・ミュージアムを訪ねたい」と電話をくれたのである。大感激である。

島田師は私が生まれた1958年に17歳でプロデビューしているが、デパートなどでマジック用品を販売する会社「テンヨー」のディーラー(実演販売員)出身のプロマジシャンだ。「テンヨー」は日本近代奇術の父といわれる松旭斎天一の親戚の松旭斎天洋が起こした会社で、プロ第1号は6歳年長の引田天功、島田師はプロ第2号である。私の師匠のジミー忍もMr.マリックも同門である。

デビュー時の日本では、既に先輩の引田天功がテレビでも活躍していたので、活路を海外に求め、羽織はかま姿で「番傘出し」や龍の神楽をモチーフにした「ドラゴンイリュージョン」などのオリエンタルスタイルのステージマジックや「鳩出し」「八ツ玉」などの超難度のマジックで一世を風靡(ふうび)し、ラスベガスの人気ショーの「スプラッシュ」では2年にわたりメインゲストを務め、世界のマジック界を超越して、エンターテインメント界のスーパースターになった人なのである。

マジック・ミュージアムには、9月末には日本奇術協会から4人の役員が訪れて、マジック道具の寄贈を受けることになっているが、日本唯一の施設として玄人筋には評判になって来たようでうれしい。(文中敬称略)